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モデル稲沢朋子さん 子宮頸がん体験談

【vol.3】「1カ月の入院。気丈にしていた私でも、一人で泣いた」

STORY

モデル稲沢朋子さん 子宮頸がん体験談【vol.3】|「1カ月の入院。気丈にしていた私でも、一人で泣いた」 モデル稲沢朋子さん 子宮頸がん体験談【vol.3】|「1カ月の入院。気丈にしていた私でも、一人で泣いた」

信頼できる先生のもとで治療スタート

インターネット検索で探し出した病院の先生の診察を受けたときに、先生がとても丁寧にわかるように子宮頸がんの説明をしてくれました。お話をした時の先生とのフィーリングで「この先生ならずっとお付き合いできそう。」と直感的に感じたんです。実際にそこから先生には主治医として長い時間お世話になることになりました。

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

子宮頸がんの治療には、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法、緩和ケアがありますが、がんの進行の程度を示す病期やがんの性質、体の状態、年齢や他にかかっている病気などに基づいて検討します。*

私には可能な限り、子どもを産む選択肢を残しておきたいという思いや、小さな子どもが2人いるなかでの治療に不安があったので、その気持ちを正直に主治医の先生にお伝えし、相談を重ねることで、最終的に、私は治療を受けるという決断をしました。

子宮頸がんの治療についてもっと知る >

〈参考〉
*がん情報サービス 子宮頸がん治療
https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/treatment.html#anchor1

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

中見出し:装飾  子宮頸がん治療中の「子どもたちのケア」

ただ、子育て中の私にとっては1カ月の入院というのはかなり大きな決断でした。母親が入院するということ自体、子どもを不安にさせてしまう。ましてや1カ月となると子ども達へどう伝えるか。母親のいない中での生活面や精神的なケアはどうするか、という問題が山積みでしたが、そこはありがたいことに両親や妹が全面的に協力してくれることで解決できました。

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

入院生活は個室にしました。というのも、できる限り、子ども達と一緒にいる時間を多く持ちたかったから。家で過ごしているときと同じように過ごせるようにしたかったからです。両親や妹が交代で学校から帰宅した子ども達を病室に連れてきてくれました。私の周りで宿題をして、夕飯も一緒に食べる。寝ている時間と学校にいる時間以外は一緒にいて、できる限り普段通りに楽しく過ごすように心がけました。入院中、食事制限はなかったので、あれ食べたい、これ食べたいとリクエストをしたりして、子ども達が不安にならないように、いつもの元気印の私で子ども達の前ではずっと笑っていたように思います。

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

そんな風に子どもの前や家族、友達の前では明るく気丈にしていましたが、誰もいない1人の時は不安や怖さ、子どもや家族への思い、色々な感情が溢れて病室で泣いていました。今では笑い話ですが、妹が病室に来ると、だいたい私が不在で。たいてい点滴スタンドと一緒に公衆電話で友達と電話しているという光景を妹はよく目にしていたそうです(笑)。誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれませんね。実際、よく電話しに行っていました。

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高橋幸子先生 | 埼玉医科大学病院 産婦人科 助教 日本産科婦人科学会産婦人科専門医

親子での対話が、ミライにつながる。一緒に考える子宮頸がん予防

監修 高橋幸子先生
埼玉医科大学病院 産婦人科 助教
日本産科婦人科学会産婦人科専門医

「あかちゃんはどうやってできるの?」早いお子さんなら2〜3歳くらいから聞かれることがあります。「あなたが生まれてくるために必要だった”子宮”という大切な臓器があってね。そして、守る方法があるんだよ。」

子どもが思春期に入っても、こんな会話がお子さんの自己肯定感を高め、自分の身体、性について語り合いやすい、トラブルがあった時に相談しやすい環境を作ることにつながります。

子宮頸がん予防は、10代から始めることが可能です。自分の身体を守ること、健やかに生きていく方法を、親子で話すことはとても大切ですね。子宮頸がんについて、HPVワクチンのこと、検診について、不安や疑問があれば、私たち専門医を訪ねてきてください。