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モデル稲沢朋子さん 子宮頸がん体験談

【vol.1】「30歳で? この私が、がん!? 私、死んじゃうの!?」

STORY

モデル稲沢朋子さん 子宮頸がん体験談【vol.1】|「30歳で? この私が、がん!? 私、死んじゃうの!?」 モデル稲沢朋子さん 子宮頸がん体験談【vol.1】|「30歳で? この私が、がん!? 私、死んじゃうの!?」

子宮頸がんって、どんな病気? HPVワクチンってどうなの?
思春期のお子さんを持つSTORY世代のママ達にとって、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。何となく、耳にしているけれど、ネット社会の溢れる情報の中では迷うばかりです。海外では、性交渉の経験がある女性なら、84.6%の人が生涯に一度は感染するとされている*一般的なウイルス(ヒトパピローマウイルス)の感染が主な原因であること、そして防げる可能性のある病気であるからこそ、自分事として考えてほしい。そう強く願うのは、実際に罹患経験のある、モデル・稲沢朋子さん。経験した稲沢さんだからこそ実感した、「正しく知ること」「予防すること」の大切さを連載4回にわたって語っていただきます。

〈参考文献〉
*Chesson HW et al. Sex Transm Dis. 2014; 41(11): 660-4.

稲沢朋子さん

稲沢朋子さん

1974年生まれの49歳。2012年、本誌「STORY」の読者モデルとしてデビュー。その後、持ち前のBIG SMILEに人気が集まり専属モデルへ。2016年からは「STORY」のカバーモデルに抜擢され、親しみのあるキャラクターから絶大な人気を博し、遅咲きのモデルとして各方面で話題に。 2019年に「STORY」を卒業後もファッション雑誌やイベントに登場し活躍中。

「子宮頸がん」とわかるまでと診断を受けた後の心境

21歳で結婚、22歳で長女を、23歳で長男を出産、29歳で離婚、と若くして結婚も出産も離婚も全て経験しました。昔から健康体で、病気とは無縁の毎日。元気そのものという生活をしていたのですが、29歳で離婚した後くらいからかな……、胃の調子がずっと悪くて。

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

ある朝、あまりの激痛にベッドから起き上がれない状態になってしまったんです。救急で病院に行って、内科・婦人科・外科と色々検査をしたら、原因は盲腸だったのですが、病院で「婦人科であらためて、ちゃんと検査をするように」と言われました。

その時は「婦人科? 胃が痛かっただけなのに?」という感じで、婦人科でひっかかるという想定外のことに戸惑ったのを覚えています。胃痛以外の体調不良は全くありませんでしたし、昔から生理もきっちりきていたので、婦人科系には何の疑いも持っていませんでした。

子宮頸がんの症状についてもっと知る >

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

中見出し:装飾 「何で私が……。」突然突きつけられた子宮頸がんという現実

そんな私に突きつけられた検査結果は「初期の子宮頸がん」。
担当医師からは、この子宮頸がんという病気は主に性交渉で感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因ということを教えていただきました。

子宮頸がんの原因についてもっと知る >

「何で私が……。」30歳の誕生日を迎えた年。ショックという言葉では表せないほどに、がんという言葉が重くのしかかったのでした。
「私ががん? 死ぬかもしれないの?」と、がん=死が頭を巡りました。

当時、年子の子ども達はまだ小学1年生と2年生でしたから、「がん」という言葉は絶対に使わない、子どもに母親の死を連想させるような不安だけは与えたくないと、それだけは心に決めていました。体調は相変わらず全く悪くもなく自覚症状もない日々でしたが、シングルマザーの私の身に何かあったら子ども達には両親がいなくなってしまう。そんな辛い思いはさせたくないと思い、頼りたくなくて悔しかったのですが元夫に電話をしたんです。

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

「私に何かあったら、子ども達のこと頼むね。」と。急に連絡したので、「何で急にそんなこと? 言われなくても当然だろ。なんかあった?」と驚いたようでしたが、元夫に悟られたくないという変な意地もあり、「何もないよ、めちゃめちゃ元気だし」といつも以上に気丈にふるまい、「よろしくね。またね!」と明るく電話を切りました。

当時、近所に住んでいた両親や妹には検査結果を正直に伝えました。もちろん、相当な衝撃だったと思います。とても心配をかけてしまうということもわかっていましたが、私が罹患したことで腫れ物に触るような扱いをされることは避けたかったですし、子ども達にも気づかれたくなかったので、私にできることは家族に対して極力いつも通りにふるまうことでした。

稲沢朋子さん | 子宮頸がん体験談語り

両親や妹には、子ども達に“今、ちょっと体調が悪い”ということで、話を合わせてもらいました。私自身もまだ混乱している状態で、“がん”という重すぎる現実は、幼い子ども達にはとても受け止められないですからね。当時、どう感じていたかはわかりませんが、子ども達は「大丈夫? 早く良くなるといいね」という感じだったので、深刻に捉えていなかったのは救いでした。

HPVワクチン接種についてもっと知る >

子宮頸がんの検診についてもっと知る >

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高橋幸子先生 | 埼玉医科大学病院 産婦人科 助教 日本産科婦人科学会産婦人科専門医

親子での対話が、ミライにつながる。一緒に考える子宮頸がん予防

監修 高橋幸子先生
埼玉医科大学病院 産婦人科 助教
日本産科婦人科学会産婦人科専門医

「あかちゃんはどうやってできるの?」早いお子さんなら2〜3歳くらいから聞かれることがあります。「あなたが生まれてくるために必要だった”子宮”という大切な臓器があってね。そして、守る方法があるんだよ。」

子どもが思春期に入っても、こんな会話がお子さんの自己肯定感を高め、自分の身体、性について語り合いやすい、トラブルがあった時に相談しやすい環境を作ることにつながります。

子宮頸がん予防は、10代から始めることが可能です。自分の身体を守ること、健やかに生きていく方法を、親子で話すことはとても大切ですね。子宮頸がんについて、HPVワクチンのこと、検診について、不安や疑問があれば、私たち専門医を訪ねてきてください。