

そもそも子宮頸がんって?
子宮頸がんは20代後半から増加し、若い世代でも発症するがんです。
ただし、自分の選択によっては防げる可能性があります。
この病気を予防するためには
セクシャルデビュー(初めての性交渉)前のHPVワクチン接種が大切です。
セクシャルデビュー後であっても、可能な限り早くのHPVワクチンの接種と、20歳以上の方は、定期的な検診を受けることで防げる可能性があります。
HPVワクチンに関するお知らせ
以下に該当する方は、2026年3月31日まで公費で残りの接種を完了できるよう経過措置が設けられています。
今年度17歳~28歳になる方(1997年4月2日~2009年4月1日生まれ)
かつ
2022年4月1日~2025年3月31日までに1回以上接種している方
詳しくはこちらをご覧ください。
HPVワクチンのキャッチアップ接種の経過措置って何?
※接種後も、20歳を過ぎたら定期的な検診を受けましょう。
監修:上田豊先生(大阪大学大学院 医学系研究科 産科学婦人科学・講師)
<2025年7月24日更新>
子宮頸がんには2つの予防方法があります。

HPVワクチンの接種
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種です。
HPVワクチンは、その種類や接種時の年齢により、2回もしくは3回の接種が必要です。
標準的なスケジュールでは6か月で接種完了となります。
以下の対象者の方は、接種は公費(原則自己負担なし)で受けることができます。接種スケジュール等、詳細は医師にお尋ねください。
HPVワクチン公費助成※の対象者
※原則自己負担なしで接種できます


2025年度に
小学校6年生~
高校1年生相当の女子※1
2009年4月2日~
2014年4月1日生まれ
※1 標準的な接種時期は中学校1年生
HPVワクチンに関するお知らせ
以下に該当する方は、2026年3月31日まで公費で残りの接種を完了できるよう経過措置が設けられています。
今年度17歳~28歳になる方(1997年4月2日~2009年4月1日生まれ)
かつ
2022年4月1日~2025年3月31日までに1回以上接種している方
詳しくはこちらをご覧ください。
HPVワクチンのキャッチアップ接種の経過措置って何?
※接種後も、20歳を過ぎたら定期的な検診を受けましょう。

関連Q&A
●HPVワクチンのキャッチアップ接種って何?
●HPVワクチンの副反応って?
●セクシャルデビュー(初めての性交渉)後に、HPVワクチンを接種しても意味はないの?

子宮頸がん検診
子宮頸がんは、初期の自覚症状が出にくく、自分では気付きにくい病気です。そのため、定期的な検診によりがんになる前の段階やがんの初期に発見することが大切です。
また、HPVワクチンを接種していても、20歳を過ぎたら、子宮頸がん検診を定期的に受けることが推奨されています。
20歳以上の女性が子宮頸がん検診を公費で受けられるよう取り組んでいる自治体もあります。

関連Q&A
● 性交渉経験がなければ、子宮頸がん検診は必要ない?
子宮頸がんに関するお悩み・よくある質問のなかで特に10代以上の女性が気になる内容を ピックアップしました。
現在、HPVワクチンを公費で接種できるのは、「定期接種」の対象者です。
定期接種の対象者は、12歳~16歳となる日の属する年度の末日(3月31日)までの期間内で公費で接種することができます。
今年度、対象年齢の最終年度に当たる方(16歳になる方)が、公費で接種を受けられるのは2026年3月31日までとなっています。
また、キャッチアップ接種は2025年3月31日で終了しましたが、今年度17歳~28歳になる方(1997年4月2日~2009年4月1日生まれ)でキャッチアップ接種期間中(2022年4月1日~2025年3月31日)に1回以上接種している方は、2026年3月31日まで公費で残りの接種を完了できるよう経過措置が設けられています。
接種時の年齢やワクチンの種類により、2回もしくは3回の接種を完了することが必要です。
標準的なスケジュールでは6か月で接種完了となります。
接種スケジュールなど、詳しくは医師にご相談ください。

※接種スケジュールと接種回数はワクチンの種類により異なります。
絶対に子宮頸がんになるわけではありません。
HPVに感染した女性のうち約90%はウイルスが自然に検出されなくなりますが、ウイルスが持続的に感染した場合には、子宮頸がんへ進行する人も出てきます。
20~30代の女性でもかかる子宮頸がんについて知ってほしい
監修 上田豊先生
大阪大学大学院 医学系研究科 産科学婦人科学・講師
今、自分が「がん」にかかることなど想像もできないと思います。
でも、20~30代でもかかるのが子宮頸がん。
その”きっかけ”は、がんにかかる数年以上前から起こり始めています。
だからといって、心配しすぎることはありません。HPVワクチンの接種と子宮頸がん検診を定期的に受診することで、そのほとんどを予防できます。
若いみなさんだからこそ、是非知っていただきたい、とても大事な情報です。