今考えたい、私たちのカラダ。ゆうこすと若手注目女優が子宮頸がんを学ぶ
【vol.3】予防方法①:子宮頸がん検診
今考えたい、私たちのカラダ。ゆうこすと若手注目女優が子宮頸がんを学ぶ |【vol.3】予防方法①:子宮頸がん検診
子宮頸がんの予防方法 は「定期検診」と「ワクチン接種」
「では、子宮頸がんを予防するためには一体どのようにすればいいか、皆さん覚えていますか?」という三輪先生の問いかけには、石川さんが「定期検診」、折田さんが「ワクチン接種」とずばり正解!
先生によると、まず「1次予防」としてHPV感染を防ぐためのワクチン接種があり、「2次予防」としてがんになる前の段階やがんの初期に発見するための定期的な検診があるという。また、子宮頸がんには、HPVに感染して数年~数十年経ってから発症するという特徴があるのだそう。
「ワクチンと検診は役割が違うので、ワクチンを打っていたとしても、一度の検診で異常がなくても、20歳を過ぎたら定期的に受診することが大切」(三輪先生)
関連Q&A
●HPVワクチン接種と子宮頸がん検診は、どちらかを受けたら子宮頸がんは防げるの? >
前回の収録の数日後に子宮頸がん検診に行ってきたという石川さんは、「検診を受けてみて、ゆうこすさんが痛くなかった、数分で終わったって言っていたのが本当だとわかった」と報告。
(※痛みや時間の感じ方には個人差があります)
さらに石川さんは、「今後も定期的な検診が必要なのはもちろんですが、一度検診を受けてみて大丈夫だとわかっただけでもすごく安心できた」と続けた。
日本では、対象者の半分も定期的な検診を受けていない
「日本の検診率は高いんでしょうか?」と折田さん。
日本の「子宮頸がん」の検診率はどれくらい……?
「実は日本の検診率は約44%と、定期検診対象者の半分も定期的な検診を受けていないのが現状です※。国ごとに集計方法等が異なる可能性があるため単純に比較はできませんが、他の先進国の取り組みを見ても、日本でもっと多くの方に定期的な検診を受けていただけるよう取り組みが必要だと感じています」(三輪先生)
〈参考文献〉
※OECD stat Health Care Utillisation Screening Cervical Cancer screening. survey data
検診に関するトークでは、西澤アナからこんな体験談が。
「私は心配性なので、20代後半から定期的に検診を受けていたのですが、そのおかげで27歳のときに異常が見つかって。異形成になる手前で発見できたので、早く検診を受けて良かったなと思います」(西澤アナ)
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忙しいからって体のことを後回しにしないで!自分を守るために、予防のための選択を
監修 三輪 綾子先生
産婦人科専門医
THIRD CLINIC GINZA 院長
産婦人科専門医として、20代、30代という若い年代で子宮頸がんに罹患した患者さんを数多く診てきました。でも今は、ワクチンと検診の両方で、子宮頸がんは予防が可能ながんになっています。※
決して自分は大丈夫、関係ないと思わないでほしい。忙しいからって体のことを後回しにしないでほしい。自分を守るために、そして予防のための選択をできるように、正しい知識を身につけ、”自分で自分の体を守る”という意識を持つことが大切です。
ワクチンや検診に関して、また子宮頸がんという病気について不安や疑問があるときには、病気の専門家である医師(かかりつけ医、婦人科・産婦人科医、小児科医等)に気軽に相談をしてみてくださいね。
※ワクチンと検診で子宮頸がんを100%予防できるわけではありません