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子宮頸がんの症状は?

初期の症状

子宮頸がんは、ある程度進行するまで症状があらわれません。

症状があらわれないまま、長い年月をかけて進行することが、子宮頸がんの特徴です。また、母親世代で発症することが多いことから、“マザーキラー”ともいわれる病気です。

進行してからあらわれる症状

進行してからあらわれる症状には、次のようなものがあります。

進行してからあらわれる症状 | 性交渉のときに出血する・整理に関係のない出血がある・いつもと違うおりものが増えた・月経血の量が増えた | 国立がん研究センターがん情報サービス 子宮頸がん 子宮頸がんについて
POINT!
ドクター

初期には症状がほとんどあらわれないことが、子宮頸がんの特徴です。気づいたときにはすでに進行していた、ということも少なくありません。

では、子宮頸がんはどのように発生・進行するのでしょうか。

子宮頸がんの発生・進行

「高リスク型」のHPVの感染が長く続くと、がんに進行する可能性のある異常な細胞が増えていきます。

HPVに感染しても、その多くは免疫力によって排除されます。

感染しても子宮頸がんとなる女性はわずかですが、誰でもその可能性を持っています。

子宮頸がんの発生・進行:女性10,000人 | 感染期6,000人(6割以上の女性)・数週間~2年・自然治癒90% | 前がん期60人(感染者の1~6%)・数年~10年・自然治癒5%・不顕性持続感染数% | 発がん期:浸潤がん6人(感染者の0.1%)・数年 | 笹川 寿之 臨床と微生物 2009; 36(1): 55-62. より改変

排除されずに残った一部のウイルスによって長く感染が続いた場合に、ある程度長い年月をかけてがんに進行することがあります。

正常細胞→高リスク型HPVに感染(→多くの場合自然に排除される)→一部は感染が持続(→ウイルスが排除されれば正常に戻る)→前がん病変・この段階では細胞に異常が生じていても自覚症状はない(→がんに進まないものもある)→がん細胞 | 笹川 寿之 臨床と微生物 2009; 36(1): 55-62. より改変

排除されずに残ったHPVの一部が、長く感染し続けることで、がんに進行する可能性のある異常な細胞が増えていきます(これを異形成[いけいせい]といいます)。

CIN1(軽度異形成)・CIN2(中度異形成)・CIN3(高度異形成・上皮内がん)・浸潤がん | 消失しやすい・がん化しやすい・がん化 | 細胞:異形成細胞・がん細胞 | 範囲:上皮1/3以内・上皮2/3以内・上皮2/3以上・上皮全層・基底膜を超える | 層構造:乱れあり・消失・消失 | CIN:子宮頸部上皮内腫瘍 | 病気がみえる Vol.9 婦人科・乳腺外来 141. より改変

異形成はがんに進行する可能性がある異常な細胞が増えている状態です。異形成にも程度があり、軽度の場合には自然に治ることも多いといわれています。
高度の異形成では子宮頸がんに進行する可能性が高くなります。
子宮頸がんの最初の段階は、子宮頸部の表面にできる上皮内がんです。
上皮の基底膜を超えてがん細胞が広がると(浸潤がん)、転移を起こす可能性があります。

POINT!
ドクター

一般的に、軽度の異形成からがんになるまでは、5年から10年の年月がかかるといわれています。異形成があれば、すべてががんになる、というわけではありません。

では、子宮頸がんになった場合、どのような治療をするのでしょうか。みてみましょう。

子宮頸がんの治療は?
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