
初期の症状
子宮頸がんは、ある程度進行するまで症状があらわれません。
症状があらわれないまま、長い年月をかけて進行することが、子宮頸がんの特徴です。また、母親世代で発症することが多いことから、“マザーキラー”ともいわれる病気です。
進行してからあらわれる症状
進行してからあらわれる症状には、次のようなものがあります。



初期には症状がほとんどあらわれないことが、子宮頸がんの特徴です。気づいたときにはすでに進行していた、ということも少なくありません。
では、子宮頸がんはどのように発生・進行するのでしょうか。
子宮頸がんの発生・進行
「高リスク型」のHPVの感染が長く続くと、がんに進行する可能性のある異常な細胞が増えていきます。
HPVに感染しても、その多くは免疫力によって排除されます。
感染しても子宮頸がんとなる女性はわずかですが、誰でもその可能性を持っています。

排除されずに残った一部のウイルスによって長く感染が続いた場合に、ある程度長い年月をかけてがんに進行することがあります。

排除されずに残ったHPVの一部が、長く感染し続けることで、がんに進行する可能性のある異常な細胞が増えていきます(これを異形成[いけいせい]といいます)。

異形成はがんに進行する可能性がある異常な細胞が増えている状態です。異形成にも程度があり、軽度の場合には自然に治ることも多いといわれています。
高度の異形成では子宮頸がんに進行する可能性が高くなります。
子宮頸がんの最初の段階は、子宮頸部の表面にできる上皮内がんです。
上皮の基底膜を超えてがん細胞が広がると(浸潤がん)、転移を起こす可能性があります。


一般的に、軽度の異形成からがんになるまでは、5年から10年の年月がかかるといわれています。異形成があれば、すべてががんになる、というわけではありません。
では、子宮頸がんになった場合、どのような治療をするのでしょうか。みてみましょう。

