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きりまるが経験した子宮頸がん ”今”伝えたいこと

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きりまるが語る 子宮頸がんの予防と治療 きりまるが経験した子宮頸がん ”今”伝えたいこと

“子宮頸がん”と診断されるってどういうこと? 家族や友人にはどう伝える?

産婦人科医の先生とともに、“子宮頸がん”と自分の健康の守り方について考える全2回のスペシャル対談企画!

vol.1では“みちょぱ”こと池田美優さんと、“子宮頸がん”のことやSRHRについてお勉強。vol.2では、“子宮頸がん”の前がん段階(CIN3)と診断され手術を受けた経験があるインフルエンサーのきりまるさんに、経験者ならではのお話を伺った。

当事者のリアルな経験談を交えつつ、“子宮頸がん”とわかったきっかけや、初期症状、検査、まわりの人との関係など、幅広いテーマでトーク。 自分を守るために何ができるのかを一緒に考えよう!

重要なのは早期発見! 症状がなくても定期的な検診を


対談 | きりまるさん/インフルエンサー×三輪綾子先生/産婦人科医

自身のYouTubeチャンネルで、“子宮頸がん”の「CIN3」(高度異形成・上皮内がん)という段階であることを発表し、治療のため「円錐切除術」という手術を受けたきりまるさん。

「生理痛の治療のために通っていた産婦人科で、たまたま検診を受けたところ病気が見つかったんです。動画で公表したら反響がすごくて、『私も子宮頸がんの検診、予約したよ!』とか、たくさんの声が届いて本当にうれしかったです」(きりまるさん)

子宮頸がんは、早く見つかれば治療して治ることが多い病気でもあるので、がんになる前の段階やがんの初期に発見することが非常に重要になってきます。20歳以上の皆さんは、2年に一度の定期検診をちゃんと受けましょう」(三輪先生)

日本女性の子宮頸がん検診の受診率は、20代から69歳までの女性で44%程度。この数字は、国際的に見るとかなり低い受診率なのだそう!

※厚生労働省 2022年 国民生活基礎調査の概況/公益財団法人 がん研究振興財団 がんの統計 2022

「私も以前は、症状がなければわざわざ行かなくてもいいかなって思っていたし、『20代でがんなんてないだろう』って他人ごとのように考えていました。だから、定期検診で病気が見つかって本当に驚きましたし、発見できてよかったです」(きりまるさん)

子宮頸がんの症状についてもっと知る >


“子宮頸がん”の症状は? いつ発症するの?


対談 | きりまるさん/インフルエンサー×三輪綾子先生/産婦人科医

子宮頸がんの発症までには、CINというがんの前段階がある。

「“子宮頸がん”は、初期には症状がほとんどなく自分では気づきにくい病気です。たまたまほかの症状があって婦人科を受診したときに偶然見つかることも多く、20代で見つかることも決して珍しいことではありません。そもそもがん検診は健康な人に対して行われるものなので、症状がない段階で受けていい検査なのですよ」とアドバイス!

「私は、CIN3という高度異形成の段階で見つかったのですが、出血も、おりものの異常も、特に痛みも本当になかったんです。体の中で起きていることに、自分では気づけない。だからこそ検診は大切ですね」(きりまるさん)

“子宮頸がん”を予防するふたつの方法は?


対談 | きりまるさん/インフルエンサー×三輪綾子先生/産婦人科医

“子宮頸がん”の予防には、

1.原因となるHPV感染を防ぐHPVワクチンの接種
2.早期発見のための子宮頸がん検診


上記2段階の予防方法がある
ことも覚えておきたいポイント!

「HPVワクチンの接種は、小学校6年生〜高校1年生相当が対象の定期接種制度に加え、“キャッチアップ接種制度”という、2025年3月までの期間限定で、平成9年度生まれ~平成18年度生まれの女子、かつ過去に合計3回のHPVワクチン接種が完了していない場合に、公費で受けられる制度があるので、対象の方は確認してみてください 」(三輪先生)

HPVワクチン接種についてもっと知る >

では、気になる子宮頸がん検診の方法や費用ってどんなもの?

「検査の方法は、細胞診といわれる子宮の入口の表面をやわらかいヘラやブラシでこするもので、ほんの1、2分で終わる簡単なものでした。私も最初は不安でしたけど、本当に一瞬で終わります!」(きりまるさん)

費用に関しては、市区町村の多くが費用を一部負担しているので、検診費用は¥400〜¥1000程度が一般的なんだとか。

「よくコメントでいただくのは、恥ずかしいとか、結果が怖いという声。でも、コーヒー1杯分くらいの費用で済んで、自分の健康を守れるので、皆さんも受けることを考えてほしいです!」(きりまるさん)

子宮頸がんの検診についてもっと知る >


手術が必要と宣告され、きりまるさんが感じた不安


対談 | きりまるさん/インフルエンサー×三輪綾子先生/産婦人科医

「手術が決まって、まず頭をよぎったのは将来子供が持てなくなってしまうんじゃないかという不安でした。ネットでいろいろ調べたりして……」と、きりまるさん。

「不安になるのも当然ですよね。きりまるさんのように子宮頸部高度異形成の状態で見つかったケースでは、妊娠や出産の機能を残して治療することが可能な場合もあります。でもがんの進行度(ステージ)によっては、将来の妊娠に影響が出ることも。だからこそ早いうちに見つけて、治療を受けてほしいです」(三輪先生)

誰もがなるリスクのある病気、もっとオープンに語り合えたら


対談 | きりまるさん/インフルエンサー×三輪綾子先生/産婦人科医

安心して検診や治療を受けるには、病気への正しい理解も大切。きりまるさんが子宮頸がんの手術を受けると家族への報告したときの状況は?

「家族にも、お付き合いしている彼にも普通に伝えることができました。手術の日には、両親が九州から東京まで来てくれてそばにいてくれたんです。でも、主な原因が性交渉ということもあってお母さんに話しづらいというメッセージもたくさん届いていています」ときりまるさん。

三輪先生は「HPVは本当にありふれたウィルスなのですが、主に性交渉によって感染するものなので、人によっては周囲に言いにくいと感じてしまうかもしれません。でも、HPVは誰しも感染する可能性があるウイルスであり、性交渉の経験があれば誰にでも子宮頸がんに罹患するリスクがあるので、決して特別なことではないんです。

まだ早すぎるかなとか、症状がないのに行っていいのかなと躊躇ってしまう人も多いのですが、何もなくても産婦人科は来ていいところなんだよと覚えておいていただけたら嬉しいです」とアドバイス。

きりまるさん

YouTubeやInstagramにて主にコスメ・ファッションを発信。元看護師。2023年5月に自身のYouTubeチャンネルで子宮頸がん検診を受けたことを明かし「CIN3」(高度異形成・上皮内がん)の段階であることを発表。


三輪綾子先生

THIRD CLINIC GINZA院長。産婦人科専門医。一般社団法人予防医療普及協会理事として、さまざまなメディアを通じて子宮頸がんや女性のヘルスケアの啓発を行う。株式会社GENOVA社外取締役。2021年よりDMMオンラインサロン「フェムテックサロン」運営。2022年6月に堀江貴文氏と共著「女性のヘルスケアを変えれば日本の経済が変わる」(青志社)を出版。

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三輪綾子先生 | 産婦人科専門医 THIRD CLINIC GINZA 院長

忙しいからって体のことを後回しにしないで!自分を守るために、予防のための正しい選択を

監修 三輪 綾子先生
産婦人科専門医
THIRD CLINIC GINZA 院長

産婦人科専門医として、20代、30代という若い年代で子宮頸がんに罹患した患者さんを数多く診てきました。でも今は、ワクチンと検診の両方で、子宮頸がんは予防が可能ながんになっています。

決して自分は大丈夫、関係ないと思わないでほしい。忙しいからって体のことを後回しにしないでほしい。自分を守るために、そして予防のための正しい選択をできるように、正しい知識を身につけ、”自分で自分の体を守る”という意識を持つことが大切です。

ワクチンや検診に関して、また子宮頸がんという病気について不安や疑問があるときには、病気の専門家である医師(かかりつけ医、婦人科・産婦人科医、小児科医等)に気軽に相談をしてみてくださいね。