子宮頸がんは女性特有のがんとしては、乳がんに次いで罹患率が高く、特に20~30代のがんでは第1位となっています。日本では、毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんにかかり、約3,000人1)が子宮頸がんで亡くなっています。大体、1日に約10人の方が亡くなっている計算になります。
1)厚生労働省 子宮頸がん予防ワクチンQ&Aより
子宮頸がんの発症は若年化し、出産年齢のピークと重なっています。
1985年には母親の年齢別出生数のピークは24‐29歳でした。また子宮頸がんの罹患年齢のピークも40代前半でした。しかし2008年のデータを見ると母親の年齢別出生数のピークが30代前半になり、また子宮頸がんの発症のピークが若年化したため、二つは重なっています。
「子宮頸がん」は子宮の入り口部分(頸部)にできるがんです。
子宮にできるがんには子宮の奥に発生する「子宮体がん」と、子宮の入り口に発生する「子宮頸がん」の2種類があります。これら2つの病気は原因も、発症年齢なども全く異なります。