子宮頸がんの原因となるHPVは ほかの病気も引き起こすことを知っていますか?

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマという病気は、ヒトパピローマウイルス(HPV)のうち低リスク型に分類される6型および11型のウイルス感染によって発症します。

直径1~3ミリ前後の良性のイボが性器や肛門のまわりにできる病気です。
痛みやかゆみなどの症状はほとんどなく、さまざまな形状のイボができます。大きくなるとカリフラワーやニワトリのトサカのような状態になることもあります。再発しやすく完治は難しいといわれています。

妊娠中の尖圭コンジローマが母子感染を起こすと、子どもが再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)になることがあります。

妊娠している女性が尖圭コンジローマを発症していると、出産するときに産道で赤ちゃんにHPVが感染してしまう可能性があります。
腟内にコンジローマが多発している場合や非常に大きなコンジローマでは帝王切開が必要になることがあります。
また、生まれてきた赤ちゃんがHPVに感染した場合、ごくまれですがのどにイボができる再発性呼吸器乳頭腫症(RRP)を発症してしまうことがあります。この場合、一生を通して声がかれたり、イボが大きくなることで呼吸困難になり、命にかかわることもあります。イボを取り除くため、10回、20回と手術を繰り返すこともあります。

外陰上皮内腫瘍

外陰上皮内腫瘍は、外陰がんに進行する可能性のある腫瘍で、HPV感染が原因となっているのは半数程度です。
外陰がんは女性性器の外陰部に発生するがんで、婦人科のがんの約3%を占めます。

腟上皮内腫瘍

腟上皮内腫瘍は腟がんへ進行する可能性がある腫瘍で、HPV感染が主な原因です。
腟がんは、女性性器の腟にできるがんで、女性性器がんの約1%を占めます。



監修:久留米大学医学部 産婦人科学講座 主任教授 嘉村 敏治先生

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